第10章 ゆびきり
渡されたのは
淡いピンク色した花をモチーフにしたネックレス
「何でこんなのを」
「今の貴方に必要かな?と思ったんです。もし··この先太宰さんが死にたいとか生きる理由がわからない時"ストック"の花言葉を調べてくださいね。私からの約束ですよ!」
「····うん」
その約束はきっと叶わないだろうと思っていた
だが時は流れ
ーーーーー·····
「太宰····」
「織田作···私を置いてかないで···」
「···俺からの約束····"人を救え"」
「織田作·······っ」
ガチャ
「失礼します。太宰さんいます····か····」
部屋に入るとそこには誰もいなかった。
その代わり机に置かれた白い紙に
"見つめる未来"
と書かれた言葉しかなかった