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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉

第14章 おかえり


「今日ここで決着をつける心してかかれ!!」


信長の言葉におおーっ!!と怒号が辺りに響き渡り政宗が先陣をきった
本陣には信長と参謀の三成が残り
家康は光秀とともに顕如がいる敵本陣に向かった


「俺の部下を潜り込ませている」


「この短時間でよくそんなこと出来ましたね」


「俺の部下は優秀だからな」


ニヤリと口の端を上げ笑い
ぴーっと草笛を吹いた


「お待ちしておりました光秀様」


「首尾はどうだ?」


「問題ありません
本陣には顕如を含め三人がいます」


「三人?随分と手薄ですね光秀さん」


あり得ない少なさに家康は眉をひそめた


「それですがどうやら仲間割れがあったらしく
随分の兵が離れていった様です」


「所詮は寄せ集めだな
準備はいいか家康?」


「さっさと掴まえて終わらせましょう」


その後の間者は顕如のもとに戻った


「顕如様。お耳にお入れしたいことがございます」


「どうした?」


「敵が紛れ込んでおります」


顕如のそば近くに行き
ちらりと後ろに目線を向け小声で囁くと
顕如は微かに眉を寄せた


「始末してもよろしいでしょうか?」


「構わん疑いは罰せよ」


「御意」


深く頭を下げにやりと広角を上げ一瞬で二人を斬り伏せた
そこに隠れていた光秀と家康が出てきた
それからの二人の動きは早かった
敵本陣にいる顕如を抵抗する間もなく捕縛し戦は幕を閉じた


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