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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉

第11章 兄さま


店の入り口まで来るとお市が出てきた


『お話は終わりましたか?』


「ああ終わった、なにか食べたか?」


『はい。団子を頂きました』


そうかと頬を緩ましていると
奥の方から微かな殺気が飛ばされてきた


「・・・・・」


『信長さま?』


じっと奥の座敷を見つめ奥へと足を進めた
一歩また一歩とゆっくりと歩を進める


『お待ち下さい信長さま』


ぐっとと袖を引かれたが構わず歩を進める


『・・・・・兄さま』


ぴたっと歩みを止め振り返った


「今、兄と言ったか?」


『兄さま、私小物が欲しいのです。
選んで頂けませんか?』


こてんと小首を傾げて可愛く言われ
くるりと回れ右をし、お市の手を握り甘味やを出た
可愛らしい妹には一つと言わず店ごと買っても良いくらいだ


「どの様なものが欲しいのだ?」


『そうですね・・・・
兄さまは私に何が似合うと思いますか?』


「お市なら何でも似合うだろうな」


ふっと笑いお市の手を引き小物やに向かった


その頃の甘味やでは・・・・・


「信長公はシスコンですね」


「しす・・・?佐助お前なに言ってんだ?」


「シスコンは略語で、正式にはシスターコンプレックス。
自分の姉や妹に対して強い愛着を継続的にもつ状態や傾向を指します」


「魔王も妹には甘いか
まあ俺も葉月が妹なら甘やかしたいな~」


「・・・・・黙れ酒が不味くなる」


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