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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉

第6章 いかがですか?


『いらっしゃいませ~』


「簪ありますか?」


『はい。どの様な物をお探しでしょうか?』


幸村の露店を手伝いだして数日
葉月を口説きに来る男どもを
幸村がことごとく追い払った結果
やっと女性のお客様がお店にやってくるようになった


「今度は友達連れてきますねっ!」


『ありがとうございました』


「今のうちに商品追加してくるわ」


お客様が途切れ幸村が商品を取りに
奥に下がっていった


『いらっしゃ・・・・・』


「ここで何をしている?」


後ろに人の気配を感じ笑顔で振り返ると
ニヤリと笑みを浮かべた信長が立っていた


「やはり生きていたか」


『城主自ら足をお運びとは、余程お暇なのですね』


にっこりと笑顔で嫌みを言いはなった


「お前が思っているほど俺は暇ではない」


『そうなのですか?
では早々にお引き取りくださいませ』


「ああ、そのつもりだ」


『キャ!』


そう言うとニヤリと悪い笑みを浮かべ
葉月を抱き上げ城に向かって歩きだした


『下ろしてくださいませ』


「俺がそう何度も逃がすとでも思うか?」


『・・・思いません』


「ならば大人しくしていることだな」


大通りは人通りが多く賑わっていたが
人々は信長の為に道を開け
悠々と城までの道のりを歩いた


『はあ・・・どうしましょう?』


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