• テキストサイズ

イケメン戦国 《短編集》

第18章 「今日も幸せな日々を」/徳川家康 《家康BD2020》


今日は家康の誕生日。
私は先週から誕生日プレゼントとして
バレないようにコソコソと着物を縫っていた。
四日ほど前に信長様に呼ばれて、
五百年後では誕生日の日にお祝いをすることがあると伝えたところ、
新しいことが好きな信長様は、
すぐさま宴を開くと言いだした。

戦国時代には生まれ日にお祝いをすることはなく、
年が明けた正月が歳を重ねた日だとか。
初めにそのことを伝えたときに不思議そうな顔をされたので、
私もポカーンとしてしまった。

けれど信長様が家康の誕生日を祝うために、
宴を開くと言ったことで、
政宗は料理をしたりしてみんな各自で家康への誕生日プレゼントを用意し始めたようだ。

今日ギリギリではあるが、
家康の新しい着物とそれに似合う色合いの羽織を作り終えた。
実はペアルックがしたくて同じ色の着物を縫ってみたのだ。

「(どうだろう…?似合うかなぁ?)」

宴が開くまでの時間も押してきたわけだし、
家康を探して着てもらおう!!
そう思って私はそそくさと部屋から出た。
/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp