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イケメン戦国 《短編集》

第14章 「全ての光」/上杉謙信


過去もそして現在(いま)の俺も確かに戦が好きだ。
だがそれはこの広い野原に響く悲鳴と騒音、
そして刀と刀がかち合い、
響く鉄の音を聞くと自分が生きていると実感するからだった。

いつしか出逢った女は、
五百年という途方もない時を越えてやってきた。
それを聞いた時は驚いたものだなと、
今更のようにフッと笑う。

ああ、もうそろそろだ。
俺の全てにあと少しでまた逢うことができる。
許せよ、信玄。
だがお前たちは俺が死んだ後も春日山城に住めるよう、
兼続に手配しておくように伝えておいてある。
だが最後に……もう一度、また戦いたかったものだ。

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