第3章 手塚国光
「んっ……… 」
「好きだ、美咲 」
初めは幼い子供がするかのような 可愛らしいキスだったのに、だんだん深くしていく国光が悪いんだ。
互いの下が絡まり、直に愛しい人の体温を感じて気分が高まってしまう。逃げようとしても追ってきて強く吸われる。 歯茎をなぞられたり、唇を噛まれたら堪らない。
彼はもう限界のようで気付いた時には押し倒されていた。
「 美咲、優しくするから抱かせてくれないか?」
「私に拒否権ありますか」
「………」
無言で黙る、ということはおそらく無いのだろう。彼の性格的に無理矢理することは無いであろう。だからこそ、したくても相手の了承がないと という感じだろうと私は思った。
その熱い眼差しを向けられると断れなくなってしまいいつも私が折れる
「…優しくしてくださいね 」
「努力はする」
努力はする 。こういう時は愛撫でも、挿った後でもいっぱいイカせる時。
暫く会えなかったりする時に言う彼の口癖。 だから次の日は休むことが多いのである。
「…脱がすぞ」
慣れた手つきで、服をぬがしていく。
初めの頃はあんなにもちぐはぐだったのに、と昔のことを思い出して2人で笑ってしまう。
「……前の跡、まだ残っているな 」
「だって強くつけたから、」
そうだな と満足そうにつぶやく彼の顔は柄にもなく緩んでいた。 愛おしそうに見つめる彼を見ると、吸い込まれそうになる。
彼はそんな所も見透かしてしまったのか目線を合わせて愛撫を始める。
「やぁ、、んっ……ふぁっ」
胸を揉んだり、撫でたり…… いつものように激しくはしてくれない。
暫くの間頂きを触ってくれなくて泣きそうになってしまったが、彼が熱いキスをしてくるから どっちに集中すればいいか分からなくなってしまう。
「いじめすぎたようだな、すまない美咲」
数分だった後そう言って彼は私の胸の頂きを摘む。
周りを触るだけでしばらく触れられていなかったそこに強い刺激が与えられ 目の前がチカチカする。
口はだらしなく開けたままで、下が漏れていることを隠すかのように足は固く閉じる。
私の目線が下がっていたからだろうか
その様子に気づいたようで
「…足を開いてくれないか 美咲 」