第33章 幸せな痛み

そう思い握られていた手を離し、上体を起こし結合部に手を伸ばした。小さな突起に指を這わせ刺激してやればわかりやすく彼女が反応する。

腰を動かすのをそのままに、指先に蜜を絡め、突起を擦りあげた。


「や、ああぁあっっ！」

「くっ……！」


程なくして甘い嬌声をあげ彼女が達し、膣内が大きく収縮し俺を更に締め付ける。

絶頂の波が落ち着くまでじっと動かず眉を寄せ、深い息を吐きひたすら吐精感に耐えるも、どろどろに溶け熱くうねる膣内に雄がビクビクと反応し腰が震える。

あぁ…もう限界だ。

膣内があまりにも気持ちが良すぎる。

それに、達した時のあんたのあんな顔を見せられたら…
必死に俺に縋りつくあんたが…

俺が…あんたにあまりに惚れているから…


「…くそっ……わる、いっ」


ぞくぞくとした熱が全身を駆け抜け、最早抑えることが出来なくなっていた。
彼女の身体の左右に手をついて腰を打ち付ける。

つい今しがた達したそこは、蜜で溢れて滑りがよく、厭らしい音を放ちながらきつく俺を喰い締めた。


「あっ、ああっ、ぁ」


あぁ、絡みついてくる。
気を抜くとすぐに持っていかれそうだ。
まだあんたを感じていたい…迫りくる吐精感に耐えながら目を瞑った。