第33章 幸せな痛み

ふいに天を仰ぐほどいきり立っている彼の凶器ともいえるような大きいそれを、一瞬だけど見てしまった。


「……ッッ！？」


他の男の人のこんな状態になったのはみたことなんてない…そもそもあんなに大きいものなのかも分からないけど、あれが私の中に本当に入るの、か…？指でもキツかった、のに…？

私の足の間に大倶利伽羅さんは、ゆっくり体を割り込ませた。脳内に警報が鳴り響いている。

そしてとてつもない緊張感が体を突き抜ける…

くちゅ、くぷ、とさっきの指とはあきらかに質量の違う彼のそれが秘裂に擦りつけられた。


「……挿れるぞ」

「…っ！！」


ぐっと彼のモノが宛がわれたのが分かり、恐怖で足を閉じようとするも、間に大倶利伽羅さんがいるので閉じられない。

それどころか足を閉じようと力を入れてしまった事で、大倶利伽羅さんの腰に足が抱きつくような感じになっている。

覚悟を決めたはずなのに…
恐怖感と緊張感が入り乱れて体が強張る。

すると、気持ちを見透かされたのか、「やめるか…」と聞かれた。

びっくりして大倶利伽羅さんの顔を見ると、とても切なそうな表情をしていて…


「あんたが嫌がることはしたくない…」