刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第33章 幸せな痛み
そのままショーツに手がかかり、足を持ち上げられて、更には内腿に口付けられ、ちう…と吸われた。
「や、ぁあっ…っ」
「は……っ」
内腿に舌を這わせながらショーツを脱がされ、時折強く吸い付かれる。
大倶利伽羅さんが触れるところから体がどんどん熱を帯び、気持ちが良くて訳がわからなくなっていく…
そして、ショーツを脱がしきったところで、大倶利伽羅さんはスッと膝立ちになった。
すべてを脱がされてしまった私は羞恥で、慌てて体の下にある浴衣を抜き取り体を隠す。
その間に彼はシュルシュルと自身の帯をほどいて着流しをガバッと脱ぎ、ベッドの下に無造作に放り投げた。下着姿の大倶利伽羅さんが目に飛び込んでくる。
大倶利伽羅さんの程よく筋肉がついたしなやかで引き締まった褐色の体、首にかけられているネックレス、そして彼の象徴である倶利伽羅龍、それらに思わず目が釘付けになってしまい息を呑む。
そのただならぬ色気に目眩がした。
そしてこれからこの体に、大倶利伽羅さんに抱かれるんだ…と思うと心臓が更に激しく脈を打つ。
そんな私に彼がふ、と悪戯気に微笑んだかと思うと、体を隠していた浴衣をガバッとひっぺがされた。
「ひやぁっ」
「…隠すな」