刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第26章 瘴気
胸の膨らみにも熱い吐息がかかり、ねっとりと舐めあげられた後チクンッとまた痛みが走る…
彼が大好きだから何をされても良かった、でも状況が悪すぎた。
それにこんな場面が見つかってしまっては、大倶利伽羅さんの分が悪すぎるのは明らかだ。
長谷部は異変を感じたら戸を蹴破ってでも駆けつけてくるだろう、そんな刀だ。鶴丸が止めてくれているとしてもいつ突入してくるかわからない。
私が悪い…
私が…
苦しそうにしている大倶利伽羅さんを長谷部と鶴丸が無理やり押さえつけて、そんな状況で手入れするのに抵抗があった。嫌だった。
それだけで、そんな理由で二人にしてもらった。
恋仲だからきっと大丈夫…
烏滸がましい上に、軽率な行動だった。
…大倶利伽羅さんは忠告してくれていたのに。
ごめんね
ごめんね
きっと優しいあなたは、私にした事に対して酷く心を痛めるんだ…
「ひっ、く、…う、」
どうしていいかわからず、気がついたら涙が溢れ出ていた。