刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
「…それは俺からは言えないぜ」
「ちょっと僕からも言えないかな…」
「え…何その含みのある言い方」
つい頭の中で誰だろう…なんて想像してしまったが、それについては特に問題はない。だけどそれが大倶利伽羅さんだと言われれば…それは勘弁してほしい…それだけは許して、と思ってしまった。
聞くのも怖いので、これ以上は深入りしないでおくに限る。
そこへ、ボワンと煙が出てこんのすけが姿を現した。
「審神者様も遂に色恋に興味が!?」
「そうみたいだぞ!驚きだろ?」
「つ、鶴丸!違うってばっ!…って、こんのすけ…今の話聞いてたの!?」
「決して盗み聞きしていたわけではありませんよ!政府からの伝言を伝えにきただけです!メールでも届いているかと思いますがご存知ですか?」
「まだメール見てなかった…」
「左様ですか。それでは説明させていただきますね。今度の政府の年に一度の大定例会義ですが、審神者様は就任されてもう少しで丸3年になります。それにより今年からは定例会及び懇親会も強制参加となりますので、一泊して頂くことになっております」
「えーーー!定例会も懇親会も…嫌すぎる」
「強制なので仕方ありませんね。欠席するとなると審神者様の評価が下がりかねますが…」
「そんなぁ…強制って…パワハラだよぉ!」
「そう言われましても…」