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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第50章 甘い夜


シーちゃんが本丸を去って、やっと平穏を取り戻した本丸。

今夜こそは、ふたりでゆっくりしたい。
今夜こそは、というかもうずっと一緒にいられるんだけど…

前に一緒に飲もうと約束して、なかなか実現できなかったのもあり、今日は大倶利伽羅さんと二人きりでお酒を飲むことになった。


思えば彼と二人っきりで飲むのは初めてかもしれない。


胸を躍らせながら部屋に湯気の立つお酒と、小さなおつまみを並べていたら──
静かに襖が開いて、大倶利伽羅さんが入ってきた。


「準備万端だな」

「うん、だって楽しみにしてたから…」


彼がこの部屋にいる、それだけで胸の奥がじんわり緩み、忙しかった日々の疲れが抜けていく。

私が向ける笑顔に、大倶利伽羅さんはふ、と微かに微笑み、机の上に梅酒を置いた。


「あ……このお酒、前に買ったやつ…」

「ああ。随分と日にちが経ってしまったが、やっと飲めるな」

「本当だね…覚えてくれててありがとう」


私は大倶利伽羅さんにお猪口を渡し、静かにお酒を注いだ。とく、とく、とく……お酒を注ぐ音がとても心地よく耳に届く。


大倶利伽羅さんのお猪口に入れ終わった後、今度は私のコップを大倶利伽羅さんが差し出す。コップを受け取ると静かに梅酒が注がれた。


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