刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
そんな中、布団の中で彼の腕がそっと私を抱きしめ直す。強くはないけど逃がさない温度。
「…怖がらせて悪かった」
「ううん…」
私は首を振り、彼の胸に顔を埋めた。
「何も知らずに…伽羅ちゃんのこと疑って…ごめんなさい…」
小さく謝ると頭上で微かに息を吐く気配がした。その後大倶利伽羅さんは「…名演技だったな」とほんの少しだけ笑った声で言った。
「…まだ早い。寝ていろ」
短い言葉と同時に、背に回された腕に力がこもる。ようやくすべてが終わったのだと実感しながら私はその腕に身を預け直し、今度こそ何の不安もなく目を閉じた。
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朝の光が差し込む広間に、彼女――シーちゃんは立っていた。顔色はまだ少し青白いけれど瞳は澄んでいる。もう、あの禍々しい気配はどこにもなかった。
刀剣男士達が一様に集まる中、シーちゃんは深く、深く頭を下げる。
「……この度は、本当に申し訳ありませんでした」
床に落ちた視線の先で、彼女の肩が小さく震えた。
「自分の弱さにつけ込まれたこと、皆さんに危害を加えてしまったこと……」
言葉が詰まったところで私は一歩前に出て、そっと声をかけた。