第32章 花の後と、墓参りとモノクロームと
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……✂︎……✂︎……秘密の袋とじ…✂︎……✂︎……
●もしもセツナが、シュンと会話出来たなら
「俺のこの、モノクロの世界に色を与えてくれたのは…他でもないお前だ。
ありがとう…エリ」
「…いやぁ、セツナの口からそんな感謝の言葉が聞けるなんて…。長生きはするものだね」兄感動
「いやお前もう死んでっからな」
「もー、セツナは冗談が通じないんだから」
「ブラックジョーク過ぎんだろ」バカ兄貴
「そんな事よりさぁ、さっきのカカシ!物凄く必死だったね…」
「そうだ!あれ!
絶対にわざとだよな…すげぇいいタイミングで現れやがって…
なにが、わざとじゃないよ。だよ!」
「あはは。わざとだろうねぇ。
カカシほどの忍が、枝踏んで音出しちゃうなんてミスするわけないから」
「思い出したら腹立って来た…」
「なりふり構ってられないぐらい、あの子が必要なんだろうね。きっと」
「そんなの…俺だって同じだ」クソ
「ふふ。あ、彼女ね、俺の墓前で言ってたよ。
セツナは、やっと自分の道を踏み出したから。俺に、見守ってやって欲しいって。
セツナには、絶対に幸せになって欲しいから。手伝ってやって欲しいって…」
「………………」
「あれ!もしかして、セツナ泣いてる!?」
「泣いてねぇわ!!///」
「か、可愛い…。あぁ、こんなセツナが見られる日が来るなんて…生きてて良かったぁ」
「だから、お前死んでるんだっつの」ワザとやってんだろそれ