第4章 団長と密会のような…
と言って私にお菓子を差し出してくれた。
「いいんですか?ありがとうございます!!美味しそう…」
今で言うビスケットというものだった。
「すごい!サクサクしてるっ美味しいです!こんなの食べたの初めてかも…もぐもぐ」
「そうか、それは良かった。だが、これは皆に内緒にしておくんだぞ?貴重なもので兵団にはあまり貰えない物だからな」
と、ぼそっと言った。
「!?え!そうなんですか?私普通に食べちゃいましたよ。
欲張ってしまってすいませんっ」私は2、3枚一気に食べてしまった。
「いや、まだあるから大丈夫。君は食いっぷりがいいね、見ていてこちらもおなかいっぱいになるよ。」と言って私を見てきた。
なんだか欲張っているみたいで恥ずかしい…
すると、
「ほっぺに付いているよ…」
エルヴィンがそう言うと、
(えっ…)
私の頬にキスをしてビスケットをとってくれた。
…
「…///ぁありがとうございます…」
と、不意の出来事に戸惑ってしまった。
「紅茶とこのビスケットはよう合うな」
と言ってエルヴィンは話しながら食べていく。
(不意打ちは反則です…)
私の鼓動は早くなっていくが隣は落ち着いている…
(私だけドキドキしているのかな…それとも団長は慣れているのかな…)
「あの、団長ってその、彼女とかいるんですか?」
私は気になって聞いてしまった。
「ん?唐突だな…そうだな、団長になってからはいないな…」
(そうなんだ…いつも1人で寂しくないのかな?仕事も大変なのに、)
「そうなんですか、いつも1人で大変ですね…仕事の量も多いし…」
と、私は愚痴を漏らしてしまった。
「まぁ寂しい時もあるが、団長という立場だから浮かれていてはいけないんだよ。それを承知で務めているんだが…だが、今は君が手伝いをしてくれるから寂しくはないよ。ありがとう」と言ってくれた。
「いえ!私も団長に助けて貰った身ですのでそう思っていただけたなら光栄です!疲れた日などは私に頼ってください!」
と言った。
すると、エルヴィンは私に座ったまま抱きついてきた。
そして、
「では、少し君とこうしていてもいいかな?」
と言ってきた。
…
「!?は、はい!」私はびっくりした。団長が抱きついてくるなんて思いもよらなかったからだ。
(まって、団長…抱きついてくるなんて…どうしよう)
