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Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》

第6章 present for you


食堂の長テーブルに全員が座るとエルヴィンがリヴァイに皆に話をするように指示をする。リヴァイは少し面倒くさそうにが立ち上がり、1つ咳払いをした。

『あ~…こういう場面は慣れてねぇんだ。そうだな…立派な誕生日会で祝ってもらうようなガキでもねぇが、こういう会を開いてもらうのは悪くない。そして、ここに来てくれた者…そして、命をまっとうして来れなかった者もいる。誕生日というのは、命を繋ぎ歳を重ねる事の有難みを感じる日だ…』


真横に座って、真剣に耳を傾けるフユと目が合う。

数年後、閉ざされた壁がどうなるか分からない。

目の前のフユや仲間達が数年後も存命しているのか確信もない。

しかし、たとえ自分の足の骨が折れても、片腕が食われても、片目が見えなくなっても、川に流されようとも必ずフユの元へ帰還する。

ホットティーのような温かく、心の拠り所のフユさえ生きていれば、どんな状況でも力は漲り容易い。



『―――と、まぁ…以上だ。柄じゃねぇが…ありがとう…そしてメリークリスマス』


シャンパンの入ったグラスを掲げると、周りは拍手と共に歓声が上がった。




『リヴァイさん、お誕生日おめでとうございます!』

『あぁ…フユが傍にいる誕生日はいいものだな』

『来年も再来年もずっと一緒です!それにしても、お肉の争奪戦凄いですね…』

『肉だから仕方ねぇ。ったく、我が強い奴らばかりだ』

『ふふっ。リヴァイさん、今ならだれもこっち見てませんよ?』

フユはスープに浸したパンを摘み、リヴァイに見せる。
どうぞ…とリヴァイの口元までそれを運ぶ。
ちらりとリヴァイは周りを見渡すと一瞬でパンを食べた。




『あーーー!!今リヴァイがフユにあ~ん♡してもらってたーー!!』


突然のハンジの大声でビクッとなると視線は一気に二人のものに。


『なっ……!!……今見たてめぇら…全員…削ぐ!!』



ギャーー!!



立ち上がりテーブルナイフを2本ブレード持ちをすると、ハンジや周りはドタバタと騒ぎ回った。






『ふふっ、リヴァイさんも照れたりするのね。神様…どうかリヴァイさんや皆さんが…この世界が…ハッピーエンドで終わりますように』




窓から見える幾万の星にフユは願った。




Fin
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