Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第5章 緊急事態
『お前らに相談がある。早急にだ!』
足早に兵舎に戻り、バンッと自分の机に両手をつく。
他の幹部の目線が集まったのを目視した。
『リヴァイ、戻るなりどうしたの?眉間のシワが寄ってるよ?』
『触るな、ハンジ。俺一人じゃ、解決出来ねぇ問題が発生した。てめぇらの協力が必要だ…首を縦に降ってもらうぞ』
『そんな物騒な顔をして言うのを止めなさい。まずは何があったか説明を聞こう』
エルヴィンはペンを置き、両手を握り顎を乗せた。
『あぁ…、説明をしよう。俺が今から言うことは必ず実行してもらう』
グロリアが閉店の危機に陥っていること。
閉店までの期間が短い為、ゆっくり時間をかけられないこと。
リヴァイは端的に伝える。
『…そうか。リヴァイの帰りが遅いからてっきり…まぁ、なんだ…フユと…』
『ミケ、リヴァイはこう見えて大切にしたい者にはすぐには手は出さないだろう』
『……え?2人とも聞いてないの?リヴァイ、フユにキスしたよ?』
エルヴィンとミケ…リヴァイまでもがハンジを見る。
ハンジはえ?え?と挙動不審になっていた。
『………てめぇ、何処かで見てやがったのか?』
『違うって!少し前にグロリアに行った時に聞いたんだって!』
『リヴァイ、まさかそのままフユを…』
『やめろ、ミケ。俺はお前とやりあうつもりはない』
今にもメガネを割りそうな程の勢いでリヴァイは手を握っていた為、ハンジは椅子ごと後ろに下がる。
フユが言っていたのかとリヴァイは拳を解くと自身も座った。
ミケにも睨みを効かせるが冗談だろと鼻で笑った。
『チッ、フユが言ってたんなら仕方ねぇ。で、エルヴィン何か策はあるか?』
『本当に早急な対策が必要だな。…といっても、これはタイミングが良かったと言ってもいいだろう』
ハンジとミケは腕を組んでうんうんと頷く。
『そうだね。改善しないといけないことが出てきたけど、それぐらいなら年始から何とかなるよ!』
ガサッと机の書類を腕でよけると、ノートを取り出し何かをメモを取る。
『リヴァイ、25日は君の誕生日だということも忘れないように』
『……?あぁ、わかっている』