第17章 絶好のバトル
来たる翌週。
ナックルスタジアムにて行われたオレさまとマイの試合は満員御礼。開始前から大いに盛り上がった。
「よォ、久しぶり」
「そうね。2週間くらいかしら…」
何となく気まずい雰囲気。
「が、がんばろうね」
「おう」
挨拶はここまで。
あとは本音でぶつかり合うだけだ。
〜***
スタジアムを吹き抜ける風は、砂やら氷やらが混じり合い、それはもう絶景だった。
「ねえ、もう最後の1匹?もっと頑張ってよ!!キバナァっ!!」
「っ、…1匹だけでもバトルを制するのがドラゴンだぜ?まだまだこれからだ!!」
ジュラルドンとラプラスのキョダイマックスがコートを支配する。
砂塵が吹き荒れ、霜が降り。
ぶつかり合った技と技は破裂し、互いにダメージを与えた…………。