第11章 貴方は私のものですよ?❥石田三成
「おうおう。焦らずに食べろよ?食べ物は逃げないぞ?」
政宗が笑いながら言った。
それでも私はご飯をお腹の中に入れ続けた。
それから暫くした頃。
私は政宗のご飯を食べ終わって、ゆっくりとした時間を過ごしていた。
政宗に誘われて廊下で涼んでいた私はとても幸せな気持ちで満ちていた。
(ふーっ、幸せだなぁ...)
「ところでお前。なにか相談したいことがあったんじゃないのか?」
政宗が言った。
「あ、そうだ!」
そこで思い出した。
美味しいご飯に惑わされていたが私は三成くんのことを相談しにきたのだ。
「あのね...」
私は三成くんのことを、心変わりのことをすべて政宗に話した。
すべて聞き終わった政宗は、
「ふーーん。俺だったらこんなイイ女放っとかないけどなぁー」
政宗が艶を帯びた声でいう。
不覚にもドキッとした私は話を逸らそうとした。
「っ、違う。そういうことじゃなくて...」
「おい、お前顔赤いぞ?緊張したのか?俺の言葉で?」
政宗がぐいぐい近寄ってくる。
もうほんとに額が触れそうになった。
「っ、ほんとにちがっ...」
...その時。