第11章 貴方は私のものですよ?❥石田三成
日が高く上った頃。私は政宗の部屋を訪ねていた。
(政宗、いるかな...?)
「政宗いる...?」
「おう、いるぞー」
中から政宗の声が聞こえる。
「入っていいかな?」
「おう、いいぞー」
襖を開けて私は政宗の部屋の中に入った。
開口一番。
「ねぇ、政宗相談したいことがあるんだけど...」
私は相談話を持ちかけた。
「ちょっと待て。」
「え?」
「...お前朝餉食ったか?」
「え、ううん、まだだけど...」
それがどうしたのか。
「まぁ待ってろ。」
そう言って政宗が部屋から出ていった
いきなり部屋を出ていった政宗に戸惑いながらも大人しく政宗を待っていた。
_________それから四刻半ほど経っただろうか。
襖の開く音がしてそちらを見ると...
「わぁっ...!!」
そこには美味しそうな朝餉が政宗の手の中に並んでいた。
「こっ、これ全部政宗が作ったの!?」
「あぁ、そうだ。いっぱい食べろよ?」
「っ、じゃあ遠慮なく!」
あまりにも美味しそうなご飯たちに私はよだれを垂らしそうになった。
「んん〜っ、おいひい!」
口に詰め込みながら政宗に伝える。