第9章 変身!ちぇんじまじっく!❥伊達政宗
それから少しばかり時は流れ。
「おい、作ってきたぞ。」
そう言って政宗が持ってきたのは熱々の卵がゆだった。
(わあっ美味しそう...!)
「リスってこういうの食べられるのか...?」
政宗はぼそぼそとそう言いながら私の口に卵がゆの乗ったレンゲを差し出した。
(わぁ、やっぱり美味しそう!!)
卵もキラキラと光っていてご飯はとろとろに煮込まれている。
私は早速それにかぶりつくと...
「きぃっ...!」
(あつっ...!)
(重度の猫舌なの、忘れてたっ...!)
慌てて私を口を押さえる
そんな私を見た政宗は、
「おい、どうしたんだ?熱かったか?」
うんうんうんと涙目になりながらも伝えると...
政宗は私に口を開けろと言った。
言われるままに口を開けると...
冷たい水が舌に入りこんできた。
じーんと染みるが、ましになっていくような気がする。
(さすが政宗だな...)
対応が早い。
私は政宗にぺこっと頭をさげた。
すると...
「...なんかこういうこと、あった気がする。」.
政宗がぼそっと何かを呟いた。
聞き取れなかった私は首を傾げる。
それを見た政宗は...
「なぁ、ちょっとだけ、話聞いてくれるか?」