第7章 変身!ちぇんじまじっく!❥徳川家康
「ごめん、家康の気持ちを覗いて見たくて...」
私がそう言うといきなり家康が私を引き寄せた。
「そんなに俺の心の中が覗きたいなら見せてあげる。」
(え?)
「俺は、あんたのことが大好きで、愛してる。喧嘩もすることあるけど、それでもあんたの事を変わらず愛してる。」
「わぁっ...」
家康がこんなに真っ直ぐ気持ちを伝えてくれるなんて久しぶりだ。
「うんっ、私も愛してるよ!!」
そう言って私は家康をぎゅーっと抱きしめた。
それに応戦するように家康も私の事をぎゅっと抱きしめる。
「これからも、喧嘩することあるけど、それでも永く俺に付き合ってくれませんか」
家康が私に問いかける。
「うんっ...当たり前だよ。」
私はもう既に視界がぼやけているが、笑った。
「あんたは、泣くか笑うかどっちにしたらどうなの?」
家康が笑いながら言う。
「じゃあ、笑う!」
そう言ってわたしも笑う。
二人とも笑顔だった。
これから何があっても二人で一緒にいると、再確認した。そんな夜だった。
(それにしても、あのおばあさんは何だったんだろう)
きっと私と家康が喧嘩していたことを知っていた人だよね?
そのおばあさんにも感謝しなきゃだな。
そう思いながら、家康と私は眠りについた。
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「上手くいったみたいね。」
二人が手を繋ぎながら寝ているのをあのおばあさんが優しい目線で見つめていた。
家康編終。