第1章 貴方と永遠に歩んでいきたい『前編』❥伊達政宗
「おい、何言ってんだよ?」
そう言いながら政宗がこちらに手を伸ばす。
華の頬に触れそうになったが...
「やめてっ...!」
「!」
政宗が呟く
「お前...」
その言葉で、はっと我に帰った華は
「っ...ごめん」
そう言葉では謝ったものの、政宗に対する疑惑は晴れないままだ。
「おい、ほんとにどうしたんだ?」
政宗がそういうが、私の耳には入ってこない。
ただ、政宗に裏切られたという気持ちだけが私の周りを渦巻いていた。
私。どうしたらいいの???
___その晩は久しぶりに別々の布団で寝た。
政宗も何も言わずに別々に寝ようという私の意見を聞いてくれた。
それで私の想いも晴れるはずがなく。
翌朝も気まずい雰囲気が流れていた。
「...じゃあ俺今日も視察だから、もう行くな。」
________嘘つき。
「...うん」
もうどうなってもいいや。
そんな想いで頷いた。
私はもう政宗に愛されていないのだから_____。