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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第33章 星空は愛の囁き❥石田三成





「おめでとう、三成くん...!!」


私が家康様からはーとの10を抜き取ったあと。

家康様は負けたというように私にばばを見せて。

それと同時に華様の声が聞こえてきた。




華様はにこにこと笑いながら私を見る。


「やっぱり三成くんはばば抜きが得意だね...あ!」


そこまで言うと華様は慌てて外に出て何かを確認して帰ってきた。


「二人とも!もうそろそろ星が見えるよ?誰が行くの??」



その言葉に立ち上がってでも主張したいのを抑えてちらりと家康様を見る。

家康様はむすっとはしていたけれど、私が行くのを止める気は無さそうだった。


(...やはり、義理堅い方だ。)


だから私は家康様を尊敬している。

だけど、今は男同士だ。ここは行かせてもらおう。

そう思ってそっと声を上げる。


「....はい、私です。」



すると華様はにこっと笑って手を差し出した。


「もう見えるよ!行こう!」


「...ふふ、はい。」


その無邪気な様子に頬が緩むのを感じながらそっと手を取って華様と歩き出した。
















華様に連れてこられた草むらにそっと二人で座り込む。

(確かに二人分でいっぱいいっぱいだな....)

そこは二人分しか座れなさそうなところしか空いていない。






「わあっ、やっぱり綺麗....」



そして華様に連れられたところは、思ったより綺麗に星が見えた。

それに華様も感嘆の声を上げる。


「ええ、ほんとに。綺麗です。」


自分も星を見上げて言うが、1番綺麗なのは華だと心の底から思った。


(....でも。確かに星も綺麗だ。)


まるで世界の光をここに全て集めたかのような光に思わず目を細める。

そっと隣を見ると華様も同じように笑みを浮かべながら目を細めていた。


「ほんっとに、綺麗だ....」


独り言ともいえる声を上げる。


(1番綺麗なのは貴女ですけどね。)


星を見上げている華様の瞳にたくさんの星が映りこんでいる。

瞬きする度にそのきらきらが増して....


華様の真っ黒な瞳に小さな星空が出来たみたいだった。


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