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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第31章 星空は愛の囁き❥共通




ひょんなことから、星空観察に誘われた。

でも、あの人も誘われたらしい。

だけど、隣にいけるのは一人だけ。

なら....


男同士、勝負で勝つだけだ。















___________________


家康は大きなため息をついていた。

その大きな理由は...


華に星空観察に誘われたから。

勿論それは嬉しいのだけれど、家康がため息をついているのは、余計な一人が入ってきたからだ。


(三成のやつ...絶対計算だろあれ。)


そんなことを思いながら俺は昨日起こったことを思い出していた。












「家康〜〜!!」


昨日の昼、華が俺の方に駆け寄ってきた。

(っ、馬鹿みたいに可愛いんだけど、)

その時点でもうノックアウト気味なのだが。俺は冷静を装って答える。


「なに?」


「あのね....明日の夜、星空見に行かない?」


「え...星空?」


「うん!丁度いいところをたまたま見つけたんだ!家康にも見せたいなと思って...忙しいかな?」


(っ、可愛い。何その顔。可愛いの詰め合わせ?)

下から上目遣いで見上げてくる華の誘いを断れるはずもない。

いや、むしろ断りたくない。


もうその時点で俺はその先のことを考えていた。


(華と一緒に星を見たあとに告白すれば、成功しそうだな)


そう。俺は未だに片思いの身。

何とか伝えようとしてもこの天邪鬼な性格が邪魔してなかなか言う機会がなかった。


どうせならこの機会に...と考えていると、


「あの。家康...?」

下から遠慮がちな声が聞こえた。

それにようやく妄想から帰った俺は慌てて返事をする。


「あ、うん、いいよ。行く。」


その返事を聞いた華はまた嬉しそうに口を上げた。

「ありがとう!じゃあまた明日ね?また時間は伝えるね!」

「うん。わかった。」

俺がそう返事をすると華は俺に背中を向けて立ち去ろうとする。


そう、ここまでは良かった。


ここまでは。



なのに、俺が一番会いたくない人物が急に出てきたのだ。


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