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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第22章 トキメキが止まらない?❥織田信長





(はぁ...)



私は自室で大きなため息をついていた。


新しい反物を買って気分はうきうきのはずなのに私の気持ちは落ち込んでいた。

それにも理由があり...

















_______________

数日前のこと。



私は恋仲の信長様に呼ばれて天守まで来ていた。


いきなり呼ばれて少し驚いた私だったが、信長様に会えることは嬉しいので素直に来ていた。

私はそっと襖を開けて中に入る。


信長様は奥の方でゆっくりとくつろいでいる。

しかし、信長様は何も言わず、私を見下ろしていた。


「あの、どうしたんですか?」

一向に用件を言わない信長様に疑問が浮かぶ。

すると、

「こちらへ来い。」

信長様は一言発した。

「え...」

何かと思ったらこちらへ来い?

少し拍子抜けした私はぽかんとしてしまった。


すると信長様が眉をひそめる。


「なんだ、聞こえなかったのか、こちらへ来いと。」

その言葉で我に返った私はそっと信長様の側へと寄った。

(なんだろう)

「あの、なんでしょ...」

言いかけたとき、信長様は私の腰をぐいっと掴んで引き寄せた。


「っわ!」

その衝動で信長様の胸の中へと倒れ込む。

その胸板の厚さにドキドキするが、ばっと私は顔を上げる。


「の、信長様!びっくりしますよ!」


私がこうして声を上げたにも関わらず、信長様はにやりとした笑みを浮かべている。

「なんだ、貴様を側においておきたいと思っただけだが、駄目だったか?」



(っ、分かって聞いてる...)

私が顔を赤らめているのが分かっているのだろう。信長様は笑みを湛えながら私を見ていた。


「なんだ、駄目だったか?」

もう一度聞く信長様に私は小さい声では呟く。

「駄目、じゃ、ないです。」


私のその声に納得したのか信長様はより一層私を強く抱きしめた。

それは嬉しい事だったが、信長様はそれだけの用件で私を呼んだのだろうか。

「あの、用件はそれだけでしょうか...?」

私がそっと言うと、信長様が急に真面目な顔をして、



「あぁ、貴様に言わなければならないことがある。」




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