第13章 レモン大事件❥明智光秀
ある日。私は信長様に呼ばれて天守に光秀さんと一緒に来ていた。
(なんの用だろう?)
「用事は何でしょうか?」
私が信長様に聞く。
「あぁ。貴様に見せたいものがあった。」
(私に見せたいもの?)
そう言うと信長様は後ろに置かれていた袋からなにやら取り出した。
そこで信長様が取り出したものは。
「わぁ、!レモンですね!!」
完熟で綺麗な色をしているレモンだった。
光秀さんと信長様が不思議そうな顔をして私を見つめる。
「れもん、ってなんだ?」
光秀さんが聞く。
「異国の果物なんです!酸っぱいけどすごく甘くて美味しいんですよ?」
そこで信長様が口を開く。
「土産でこれを貰ったのだが、なにか分からなかったから貴様を呼んだまでだ。」
信長様はそう言うと。
レモンをひとつ私に放り投げた。
「っ、え!」
「貴様にやる。俺は果物に興味はないからな。」