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【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】

第2章 鼓動アンビシャス.1


XOXO撮影当日。

4人で衣装を着て化粧をして撮影されていたら、XOXO編集長が来て、写真がダメだからつて小道具を出してきた。それが猫耳で、嫌がる剛士をからかったもんだから剛士が大噴火してスタジオから飛び出してしまった。

「剛士!待って!」

駆け出す剛士を直ぐに追いかけた。

「悠太、俺達も追うぞ。」
「うん。澄空さんは、編集長を引き留めててっ!」
「わ、わかりました!」

2人もあとから走り出して、剛士の大捜索が始まった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

日が傾いてきた頃、剛士を見つけて河川敷を降ったらコケてしまった。剛士が気づいて姫抱きで受け止めてくれた。

「お前!」
「剛士、捕まえたー。」

最高潮にイラついてる剛士の首に抱きついた。

「探しに来てやったのに、何イチャついてるんだよ。」
「漣ちゃん〜部屋に帰ったら僕にもして〜っ。」

剛士は僕を下ろして、大きなため息をついた。

「ったく、気をつけろよな…」
「うん。ごめん。剛士。帰ろ。」
「……」

剛士から身体を離して瞳を見つめると、直ぐにそらされた。

「ごうちん、あの仕事、夜叉丸さんが何度も頭下げてとってくれた仕事なんだって。」
「編集長を接待したり大変だったみたいだよ。」

剛士は舌打ちしたあと、踵を返してスタジオ方面へ走り出した。
僕たちは目を合わせ剛士を追いかけた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

辺りはすっかり真っ暗。
澄空さんが必死に編集長に頭を下げて編集長が車に乗るのを防いでくれていた。
1番に着いた剛士が頭を下げる。

「すみませんでした!!」
「あなた達。こんな面倒な子辞めさせて、3人でTHRIVEやったら?そしたらお祝いに特集10ページつけてあげるわよ。」

悠太、健十と目を合わせて、ニカッと笑った。

「お断りしまーす。」
「こんなの世に放ったら大変なことになりますよ。」
「僕たちがしっかり繋いでおかないと。」

3人で剛士を抱き締める。
剛士は大暴れしているが、ちょっとは反省したんだろうか?
そこへ、大黒社長が助太刀に来てくれて、編集長をディナーへおもてなしに連れていってくれた。

「お待たせして申し訳ありません。撮影再開お願いします!」

澄空さんが頭を下げてくれて、撮影が再開した。
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