【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】
第5章 鼓動アンビシャス.4
「ごーし、一緒に寝たい。」
「わかったから。ちょっと待て。」
剛士は上着をかけたり色々なことを部屋でしている。
僕は剛士の部屋のベッドに勝手に横になった。
剛士の匂いがたくさんして落ち着く。
僕は剛士がいなきゃダメだ。どんなときも剛士がいないとダメなんだ。
「おら、水、飲め。」
剛士が手渡してきたけど、僕は頭がぐるぐるしていて飲めそうになかった。案の定、口の端から零してしまって、胸がびしょ濡れになった。
「零しちゃった。上手く飲めないよ。剛士、僕に飲ませてよ。」
「はぁ?お前、いい加減にしろ。もう飲まなくていい。寝ろ。」
「健十やミカは僕に口付けてくれたのに、剛士はしてくれないの?」
「…………」
なんでこんな言葉が出るんだろう。僕はなんかもう急に全部どうでも良くなって、濡れた服を脱いでベッドに横になった。
その瞬間、剛士の尖った歯が僕の唇を噛んだ。
「ん…っ!んくっ。」
生温い水が僕の喉を潤した。剛士のベッドに僕は上半身裸で横たわっていて、剛士が上に乗っている。
「ぁ……っ、ふ。」
唇をざらりと舐められた感触があって、反射的に口が開きそこから舌が入ってくる。歯列をなぞられ背中が粟立った。舌と舌が絡み合って、口内の敏感なところを責められて、甘い声が出て、股がキュンとした。
「あ、はぁっ…」
いつの間にかやわやわと胸を揉まれていて、やっと唇が離れた。僕達を銀の糸が結んだ。いつもギターを弾いているその指で、僕の乳首を指で挟まれたり弾かれたりして、体がどんどん敏感になっていく。
「あん。あぁ。」
「お前が煽るから…っ。」
剛士は僕の乳首にかぶりついた。
「ひぁっ、」
僕の口からいっそう甲高い声が出て、僕は自分の口を手で覆った。
「ん、ぁん、」
両方の胸を舐られて、揺らされて、揉まれて、僕は剛士のされるがままに感じていた。僕は出来心で剛士のものを触った。
「っ!!」
「剛士、勃ってる…」
「言うな…」
剛士はお返しとばかりに、僕のパンツの中に手を入れて、優しく触ってきた。
「あぁっ!」
「お前だって、こんなに濡れてる。」
剛士は僕の股に顔を埋めて、小さな突起を舐め始めた。
「あっ。やぁん。やっ。」
だんだん甘い痺れが溜まってきて、僕は恐怖で涙を流した。
「剛士、やっ。いやっ。なんか、来ちゃう。」
「イけよ。漣。」