第1章 偽り
俺はΩだ
もちろん周りの人達には隠している
不利になることばかりだからだ
幸運なことに俺はみんなからはαだと思われている
発情期は薬飲んでるけど、多少はフェロモンが出てしまってバレる可能性があるからβしかいないこの男子校に来た
みんなからは天才だとよく言われる
でも、俺はそうだとは思わない
俺だってそれなりの努力をしている
Ωだとバレないように
αだと思われるように
そう思いながら努力してきて、今までは上手くいっていた
だが俺は気付かされた
永遠なんてものはないことに
うそはいつかバレることに