妖精の夢~Another Story~【気象系BL】
第2章 Purple fairy sweet days
(潤サイド)
ここは人間界
とあるビルの中にある
妖精専用のドールハウスで二人は暮らしていた。
潤と智が仲良く暮らしてい時の話です。
智「潤っ!」
夢に落ちていた躰にドスン、と衝撃が走った。
潤「ぉわっ!!」
衝撃を受けて悲鳴を上げる。
腹部に何かが乗っかっているのに気付いた。
潤「ってぇ…!……何してんだ…お前は…」
そこには満面の笑みを浮かべた智の姿。
智「えへへ。目が覚めた?」
潤「当たり前だ!」
腹が立つより呆れた俺は、
腹部を擦りながら躰を起こした。
潤「ったく、何なんだ…朝から…」
そもそも潤より先に智が目覚めていること自体奇跡に近い。
その智はエプロンを身に付け、ニコニコと笑っている。
智「今日は、潤のために朝ごはんを作ったんだ」
潤「はっ!?」
ダイニングへと向かう智。
俺はその可愛らしい姿に、嬉しくて慌ててその姿を追う。
ダイニングテーブルの上には、
トーストとサラダ、ベーコンが並んでいて、
とてもいい匂いだった。
智「潤・・・早く座って」
立ち尽くしている俺に手招きする。
潤「お前が…作ったのか…?」
智「うん!」
智は自信満々に答えた。
智「早く食べて?」
智はテーブルに両肘をつきながらこっちを見つめてる。
智かこんな事するなんて・・・
想像もつかない俺は、何か企みでもあるんじゃないか?
警戒しながら食べていると・・・
智「美味しい?」
潤の顔を覗き込む。
潤「あ、あぁ…美味いよ・・・」
引きつった笑みを浮かべながら俺は答えた。
味は本当においしかった・・・
でも、なんだ?この甘い設定は・・・
これは夢なのか?
そうだ!これは絶対夢だ!!
夢なら・・・