第30章 日常15:こんなの初めて♡

僕の蕾ちゃんの中に突き挿れられた翔くんの指が、おずおずと…でも確実に僕の奥へと進んでいるのが分かって…

もうちょっと右…
ああ～ん、違う違う、もっと左だってば…

口には出せない(当たり前だ！)けど、心の中で翔くんに指示を出しながら、翔くんには気付かれないように、腰を僅かにずらした。

そうすることで、翔くんの指が僕の一番イイところに近付くわけで…

でもやっぱり慣れていないせいもあって、指一本では中々探り当てられないみたいで、それを翔くん自身も気付いてたみたいで…

｢指、増やしても良い？」

中に挿れた指を抜き差ししながら、僕のお顔を覗き込む。

もぉ…、一々聞かれるのって、案外照れるもんだね(笑)

僕の答えは”Yes”って決まってるのに。

コクリと僕が頷くと、膝を抱えた状態の僕の身体を、爪先が枕に着くくらいに折り曲げ、

｢えっ…」

三本纏めた指を僕の蕾ちゃんに、ズポッって…、突き挿れた。

｢あ、あんっ…、苦しっ…」

さっきとは比べ物にならない圧迫感に、思わず息が詰まる。

ってゆーか…、経験は…全くないわけじゃないけど、実際この体勢って、挿入部分がまる見えだし、抜き差しをされる度に揺れる息子くんがお顔にくっつきそうで…、凄く恥ずかしい。

｢凄いね…、智くんの中、どんどん柔らかくなって、俺の指まで溶かしてしまいそうだよ」

｢やん…、言わないでぇっ…」

ううん、本当はもっと言って欲しい。

｢それに凄くヒクヒクしてる…」

｢え、あ、あ、あんっ…、恥ずかしっ…」

ううん、本当は嬉しいの。

だってそれだけ翔くんの指が僕を感じてくれてるってことだもん。

それにしても…、翔くんが不器用なのは知ってたけど、ここまでとは思わなかったかも…

指三本挿れても、あの場所を探り当てられないなんて…ね？

でも、この体勢でずっといるのは流石にちょっぴりキツイし、こうなったら…