第2章 相手の好きなところを言わないと出られない部屋 【冨岡義勇】
また私は、四角い真っ白な部屋に閉じ込められている。
前回のように扉があるけれど、やはり開かない。
ただ、私一人だ。
今回は気が付いたら此処にいて、真っ逆さまに落ちてお尻を思いっきり打つ...なんてことはなかった。良かった。
が、前回のようにお題はなく、前述の通り私一人である。
もしかしたら、前回の炭治郎側なのかな?
ん?
天井に穴が空いたんだけど、これってもしかしt...
ーー床に、明らかに人のような影が映った。
あ、やっぱりそう!?そうなのね!?
誰か落ちて来ちゃうんですね!?
ーー次の瞬間、私の目に美しい水と共に華麗に着地する美丈夫が飛び込んできた。