第1章 抱擁しないと出られない部屋 【竈門炭治郎】
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
彩花、ただいま真っ逆さまに落ちています!
ドスッ
『いったぁ...』
何処だろ、ここ。
さっきまで鬼を追ってたはずなのに。
「あれ!彩花さん!」
『たんじろぉぉぉ』
誰か居るなーっと思ったら!
「彩花さんも捕まってしまったんですか...」
『炭治郎も落ちて来ちゃったの?』
「はい...」
それにしても、何処なんだろう。此処。
『炭治郎、此処が何処かわかる?』
「すいません、俺はさっぱり...」
『私も...』
うん?あれ?
『ねえ、其処に扉ない?』
「これ、鍵がかかってるらしく開かないんですよ。さっき呼吸を使っても無理でした。」
『呼吸を使っても無理なんて...』
『どうしよう...』
あーもう!柱なんだからちょっとぐらい良いこと思いつきなさいよ私!
「あの、彩花さん、其処に紙落ちて無いですか?」
『え?どこ?』
「後ろです!」
『本当だ!何か書いてr...』
【此処は抱擁しないと出られない部屋です。】