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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第158章 ◇第百五十七話◇白い鳥達の祝福を受けて【運命の決戦編】


対巨人兵器の完成、シガンシナ区夜間順路開拓が半分ほど完了したその頃。
調査兵団兵舎の食堂は、普段よりも賑やかさを増していた。
王政まで変えてしまった調査兵団の活躍に感化された兵士達が続々と編入したことで、そもそもの調査兵の数が増えたというのもある。
だが、その日の食堂は、もっと別のことで賑やかにー、いや、騒がしくなっていた。

「いやぁ~、めでたい!めでたい!」

ハッハッと気持ちいいくらいに笑ったハンジさんが、今日の婚約パーティーの開催者だった。
あの日、ハンジさんやモブリットさんは、リヴァイ兵長がプロポーズするつもりだということに気づいていたらしい。
リヴァイ兵長が指輪を調達するように頼んでいたリーブス商会の息子が、口を滑らせたそうだ。
だから、私がリヴァイ兵長にほとんど拉致されるかたちで研究所から出て行ったのに止めなかったのだろう。
そして、帰ってきた私の左手薬指の指輪を確認した後、こっそり婚約パーティーの準備を始めていたらしかった。
教えてしまったら断れるだろうと考えたハンジさんの指示により、当日まで知らされることはなかったリヴァイ兵長と私は、今朝、いつも通り兵団服に着替えて部屋を出たところを、待ち構えていた旧リヴァイ班のみんなに拉致された。
それでも、わざわざそんなことをしてくれなくてもいいと抵抗してみたものの、人類最強の兵士が結婚を決めたのなら、調査兵団全体で祝うべきだーとハンジさんが言って聞かなかった。
それで、エルヴィン団長が用意したという黒のタキシードを着て、私の隣に立つリヴァイ兵長はずっと不機嫌だ。
いや、たぶん、不機嫌な顔をしている照れ屋さんだと思う。
それを分かっているハンジさんとゲルガーさんにからかわれて、鋭い眼光がもっと恐ろしいものになっている。
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