【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第132章 ◇第百三十一話◇互いの胸の内【女型の巨人編】
男女が交わる匂いと独特の熱気が、肌寒い部屋を包む。
しっとり濡れた肌は、触れる度に吸い付いてくるようだった。
ランプの淡い灯りに照らされて浮かび上がる白く綺麗な肌は、何度抱いても、どんなに激しく抱いても、いつまでも無垢なままだ。
それが無性に腹が立って、腫れあがった肉棒を根元まで奥に食い込ませながら、首元に歯を立てやれば、が僅かに眉を顰めて、普段よりも高い声を漏らした。
自分だけが聞くことが許される声だと思うと、余計に愛おしくて、欲情は加速していく。
もっと乱れた姿を見たくなって、激しく腰を振る。
自分が与える律動でが甘い悲鳴を上げる。もっと傷つけたくなる。もっと、もっとー。
自分の中にこんな恐ろしい感情が眠っていただなんて、信じられなかった。
でも、もっと、もっとー。
の中に自分を刻みたい。傷跡を残したい。
明日は壁外調査だと分かっていながら、何度も何度も抱きながら、首元に紅い花を咲かせる。
髪を上げてひとつに結べば、今夜、何があったか分かるはずだ。
ダイはきっとすぐに、気づくー。
「ぁ…っんっ。リヴァ、イ兵ちょ…っ。」
自分に伸ばされた穢れを知らない綺麗な手。
こんなに綺麗な手で、どうしてこんな男を求めてしまうのだろうー。
思わず掴むのに躊躇しているうちに、その手は空気を切って、また苦しそうにシーツを握りしめた。
「あぁ…っ、ゃあ…っ!もぅ、ダメ…っ!ぁあ…っ。」
「イケ…!」
腰の動きを激しくして、肉棒を大きく引き抜いてから思いっきり中に突けば、は一段と高い声を上げて跳ねる。
快感を手放していくときの無防備に空いた口に噛みつけば、は背中に手をまわしてくれる。
この時が、身体を重ねているときに一番好きな瞬間かもしれない。
どんなに傷つけても、赦してもらえる気がしてー。