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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第127章 ◇第百二十六話◇花嫁になり損ねたブライズメイド【女型の巨人】


リップ音を鳴らして唇が離れた後、遅くなったなりに早く帰ろうと努力したという言い訳を口にする。

「もう時間も遅かったので、型紙だけ作って、
 ドレスの色はまた後でってことになりました。」

サイズを測ったり、どんなドレスが出来上がるのかと盛り上がっているときに、何色にするかも話し合ったのだ。
でも、ピンクがよかったり、ブルーがよかったり、イエローがよかったり、みんな、バラバラで話がまとまらなかったので、明日までの宿題になってしまった。
私は、あの海のような綺麗な青がいいなーと思う。
幸せのイメージが、私にとってはあの海になってしまっているから。
でも、フロリアンは黄色が好きだと言っていたから、彼女の好きな色にするのが一番いいかなとも思っている。

「リヴァイ兵長は何色がいいと思いますか?」
「あぁ~…白。」
「それはダメですよ、リヴァイ兵長。
 白は花嫁さんだけの特別な色だから。」
「は、白いドレスは着てぇんじゃねぇのか。」

リヴァイ兵長は、まっすぐに私を見ていた。
いつもは愛を伝えてくれる瞳は、今この時は自分が語るよりも私の気持ちを覗こうとしているみたいで、怖くなる。
知られたくなくて、怖くなる。

「エレンが言ったこと、気にしてるんですか?」
「アイツの言う通りだ。俺は、結婚はしてやれねぇ。
 がもし、結婚してくれる相手を望むなら、俺は身を引いてもいい。
 それが、の幸せならー。」

これ以上、聞いていたくなくて自分の唇で、優しい顔してヒドイことを言う唇を塞いだ。
噛みつかれた瞬間は驚いた様子だったリヴァイ兵長は、私の後頭部に手をまわして唇を押しつけて来た。
お互いに、お互いを必死に求めあうみたいに、まるで戦いでもしているみたいに必死に唇に噛みつきあう。
舌を絡めて、咥内を犯し合って、息の根を止めて、このまま自分だけのものにしようとしているみたいにー。
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