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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第125章 ◇第百二十四話◇兵士達の結婚観【女型の巨人編】


それは、私が放った空気のせいだったのだと思う。
私の方をチラリと見た後、リヴァイ兵長が口を開く。

「俺は、どっちでも構わねぇ。
 どっちにしろ、俺がこいつを死なせはしねぇ。
 あとは、の判断に任せる。」
「ほら!リヴァイもそう言ってくれてることだしさっ。
 ご両親にそろそろ本当のことをー。」
「それは嫌です。」
「なんで?!きっとご両親も本当のことを知りたいだろうし、
 リヴァイがそばにいるならってきっとー。」
「きっと、壁外に行く度に気が狂っていくと思います。
 ズルいけど、知らずにいてもらえるのなら、私はそうしたい。」
「…そう。君がそう決めているなら、私はもう何も言わないよ。」
「ごめんなさい。ハンジさんは私の家族のためを思ってくれてるのに…。」
「いいんだよ。ご両親のことを一番よく知っているのは、なんだからね。」

ハンジさんが優しく微笑む。
でも、眉尻は少し下がっていて、納得できていないとまでは言わないものの、あまり良い決断だとは思っていないようだった。
この雰囲気をどうにか明るくしようと思ったのか、グンタが楽し気に話し出す。
それに続いて、エルド達も話題に乗って話し始めた。

「それにしても、の母さんは料理上手なんだなぁっ。
 こんな美味い飯を毎日食えるなんて、羨ましいっ。」
「そうだなぁ。毎日、の料理が食べられたらいいのにな。
 帰ったら兵団の味気ない食事に戻ると思うと、残念でならないよ。」
「は絶対に良いお嫁さんになるねっ。」

ペトラがニコッと笑った。
両親を騙していることを良くないと一番わかっているのは、誰でもなく私だ。
そんな私の気持ちをよくわかってくれているのが、ここにいる仲間だと感じて、言葉よりもその気持ちが嬉しかった。
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