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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第98章 ◇第九十七話◇悪魔との交渉【恋の行方編】


が部屋を出てすぐ、真っ赤な絨毯の上に、怒りのままにバラバラに破られた新聞記事が散らばった。
汚い灰のようにハラハラと落ちていく姿が、やけに滑稽で、ルーカスはハッと鼻で笑って、デスクの椅子に腰をおろした。
本当に、腹が立つ。
部屋にやってきた執事に、汚い新聞記事を片付けるよう指示を出して、ルーカスは窓辺に立った。
ちょうど、屋敷の門からの乗った馬車が出て行くのが見える。
今から、巨人の待つ壁外へ向かうためだけにこの屋敷から出て行くなんて本当に愚かな女だ。
それでも、欲しいー。
そう思う自分の気持ちが、なにより許せないのかもしれない。
ふと、そんなことを思う。

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