【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第94章 ◇第九十三話◇新しい明日が来る【恋の行方編】
一緒に食事をとった後、私とリヴァイ兵長はベッドの上にいた。
もちろん、健全な理由だ。ちゃんと服も着ている。
談話室に来てくれたから、今日の検査の結果、医療兵から歩き回る許可が出たのかと思ったら、部屋の中のみで歩き回る許可が出ただけらしかった。
しかも、まだ骨はくっついていないから、出来るだけベッドで安静にしているように指示まで出されたと言うから、食後、私はすぐにリヴァイ兵長をベッドに押し込んだ。
その流れで、リヴァイ兵長に一緒にベッドに引っ張り込まれて、私は今、リヴァイ兵長に後ろから抱きしめられていて、緊張して心臓がうるさく鼓動している。
「これは何ですか?」
私は首を傾げながら、よくわからない文字と数字がいくつも並んだ紙を見下ろしていた。
それを、私の後ろから、リヴァイ兵長も覗き込んでいた。
「血液検査の結果だ。」
「問題はありました?」
「ねぇ。」
「なら、よかった。」
私はホッと息を吐いて、ベッド脇の棚に血液検査の結果を置いた。
今のところ、手術の痕も問題なく塞がっているし、傷口も綺麗になりつつあるらしい。
後は、骨がくっつくまで待つだけでいいと知って、本当に安心した。
「確認してぇことは終わったか。」
「はい、もう大丈夫です。」
「じゃあ、始めようか。」
何をー。
聞く前に、私はベッドに押し倒されていた。
両手で身体を支え、私を見下ろすリヴァイ兵長の熱を含んだ瞳と視線が絡む。
「待ってっ!」
噛みついてこようとする唇を、慌てて両手で塞いだ。