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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第47章 ◇第四十六話◇おかえり【調査兵団入団編】


ハンジさん達が乗ってきた馬車で調査兵団の兵舎に帰った私を、リヴァイ班のみんなやナナバさん、ゲルガーさん、104期の新兵達が出迎えてくれた。
口々に「おかえり。」と声をかけてくれて、とても嬉しかった。
いろいろと手を回してくれていたらしいエルヴィン団長にも、感謝と迷惑をかけたことへの謝罪を伝えた。
それから、談話室で、出迎えてくれたみんなとの久々になる再会を喜び合いたかったのだけれどー。

「いや~~っ!ほんっとうに君たちの演技力には助かったよっ!!」

アッハッハ、と大きな口を開けてハンジさんは能天気に笑っている。
人の気持ちも知らないでー。
全ては、エルヴィン団長の掌の上だったのだと知ったのは、帰りの馬車の中だった。
彼は、いつか私が調査兵団に戻ってくると考えて、退団届を休暇届に書きかえていたのだ。
そして、その読み通り、私は調査兵団に戻りたくなり、そのタイミングを見計らってリヴァイ兵長とハンジさんに迎えに行かせたということらしかった。
ただ、調査兵団を辞めるつもりの私が、実家に帰る理由が必要になる。
私が調査兵だとは知らない両親に、まさか休暇を貰ったからとも言えない。
そこで、エルヴィン団長はー。

「夫婦喧嘩でが兵舎を飛び出した、とは団長も面白いことを考えるな。」

ライナーが変なところで感心しているが、全く面白くない。
私はそのせいで、大恥をかいたのだ。
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