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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第3章 野菜炒めとシンパシー








(……………やばい……………緊張する……………!!!!!)







何だか物凄くラブラブっぽい気がするじゃないか……………!!!!!



いや、実質ラブラブだと言っても過言では…………



「うへへへへ」




高貴な彼に自転車を運転して頂くなんて申し訳ない事この上無いが私はとにかくフワフワと夢見心地なのだ


そっと添えているだけの筈なのにじんわり滲んだ手汗はきっと暑さのせいじゃない




と、その前に一先ず立ち寄ったのは近所の喫茶店

量もお値段も素敵なモーニングのある喫茶店は彼とよく立ち寄った親しみ深い場所だ


店内には金魚の水槽のポンプがブクブクと音を立て相変わらず大勢のお年寄り達で賑わっていた



何とも庶民的な空間で彼がコーヒーを飲んでいる…………



自転車もしかり、以前にも何度も不釣り合いだと思ってきたけれど

きらびやかで豪華絢爛な生活を目の当たりにした後の私はまた一段とその光景が新鮮に見えた


サンドイッチが消えて行く上品な唇の何と妖艶な事か……………




「………見てないで食べなよ。」


「今日も大変見目麗しいですね……お口に合いますでしょうか、イルミ様」


「……早く食べて。」



私は巡る景色の中で何度も彼に恋をするのだろうと染々思った







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