第13章 紫原 弥生へ
私はとりあえず“あの事”が顔に出ないよう
なるべく普段通り接していた。
「ねぇ~、弥生ちん
お菓子ちよ~だぁ~い。」
といつも通りユルい紫原君が私の所にきた。
私はマネージャーになってから
毎日手作りのお菓子を持って行ってるのだ。
「あ!うん。」
と返事し、屋上へ向かった。
「はいっ!
今日はクッキーだよ!」
「弥生ちんいつもありがと~」
と言い美味しそうに食べてくれるから
作ってる私自身嬉しかった。
「紫原君は、美味しそうに食べてくれるからつくりがいがあるな。」
「ほんとぉ?
だってね、弥生ちんの作るお菓子凄い美味しいから
まいう棒とおんなじ位好き。」
紫原君の大好物と同じくらい…
嬉しかった。
すると、紫原君が…