第9章 運命が始まる 赤司征十郎
校門に出て赤司君と別れようとしたとき
「もう遅いし送っていくよ。」
私は突然のことでとても驚いた。
「いいよ!!そんな迷惑だよ!
赤司君だって疲れてるでしょ?1人で帰れるよ!」
赤司君は微笑みながら
「いや、いいから。
もし弥生に何かあったらどうするんだい?
いいから送られとけ。」
そう言って頭を撫でられた。
私は驚いて コクコク と頷いた。
部の話をしながらあっという間に家に着いた。
「赤司君、ありがとう。」
そう言うと赤司君は微笑んでから振り返って軽く手を振った。