第3章 一ヶ月後
エルヴィンside~
ハンジ「エルヴィン…どうしてリヴァイに補給させたの?時間がないのに…」
エルヴィン「ハンジ…君が言っていた推論を思い出したからだ」
ハンジ「ん?…」
エルヴィン「超大型巨人が消えた時の中身を誰も見ていないのは中身が立体機動装置をあらかじめ装備していたから蒸気に紛れて素早く逃げることができたんじゃないのではと言っていた件だ」
ハンジ「でもそれは…エレンが巨人から出た時の状況を考えるとできそうもないって結論づけたはずでは?装備は破損して戦闘服でさえなくなってたし、何よりエレン本人が自力で立つことさえできないほど憔悴してた」
エルヴィン「女型の巨人は叫び声で巨人を引き寄せる能力を持っていた。我々はそれを予想できずに作戦は失敗した。あの敵を出し抜くには発想を飛躍する必要がある、『巨人の力』に練度があるとしたら初心者のエレンを基準に考えるのは間違えだった、君の推論通り敵が蒸気に紛れて脱出することができ…我々と同じ装備を身に纏ってれば、兵士に紛れこむこともできるかもしれない」