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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第1章 親友が知らんうちに結婚してたっ!



人の転機とは、あまりにも突然訪れるものだと思う。

「いらっしゃいませ、何名様ですか?…4名様ですね、こちらの席にお掛けください」

「四番テーブルざる蕎麦1、天そば3お願いしまーす!」

『はいっ!』

ホールからの注文が飛んできたかと思った時にはもう父が水まわしと延ばしをしてあと切りの作業だけになった麺を私に寄越してきた。

私がそれを切り始めると、また水回しの作業に戻った。

ここは、私柚川雪乃の実家であり食べモグ1位の老舗蕎麦屋《手打ちそば・ゆずかわ》

今日もランチタイムは忙しく、外には長蛇の列ができている
ホールは私の母と正社員の田中さんと鈴木さん、バイトの紗雪ちゃんと浩志くんの5人。

厨房は私の父と私だけ。

正直言って…人手が足らなすぎる!

他の職人を雇うよう父に言ったこともあるけど、父は一子相伝のこの技術を他人に教えるのが嫌だと言って聞かない。

私も一生蕎麦屋で終わる気はないんだけど…
というか、実家の蕎麦屋とはおさらばして私は玉の輿を狙うんじゃ〜い!!

切り終えた麺を沸騰する鍋に入れて茹でる。
茹で時間を利用して薬味の刻みネギと大根おろし…そしてこの店の由来ともなった千切りした柚子の皮を用意して、天ぷら蕎麦の海老天も揚げる。

完成したざる蕎麦と天ぷら蕎麦をホールの紗雪ちゃんに渡す

『紗雪ちゃん!あがったよ』

「雪乃さんありがとう!」

紗雪ちゃんはざる蕎麦と天ぷら蕎麦を受け取ってお客様の元へ運ぶ。

ふぅ…と一息ついた途端、カウンターから「雪乃ちゃん」と私を呼ぶ声が聞こえて私は『はい』と返事をして近く

声をかけてきたのは常連であり私の親友のお父さん

『あ、まりなのお父さん!いつもありがとうございます』

「今日も元気そうだね」

『はいお陰様で!』

「そりゃ何よりだ!ところで雪乃ちゃん、君はボーイフレンドの1人や2人…いるのかな?」

『え?』

「いやぁ〜うちのまりなも先週結婚したから次は雪乃ちゃんかなぁと思って…そしたら親父さんも寂しがるよね」















































……………は?
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