第20章 君色恋模様《後編》* 真田幸村
今日、貴方に誓います。
これから、一生貴方の傍に居ると。
一生笑顔を絶やさず、生きていくと。
たまには素直になれなくても、
これからも私達らしく居ようね?
『美依…さっきは悪かったな』
『私の方こそ…ごめん』
『その、なんつーか……』
『?』
『今日のお前、綺麗すぎて言葉が出なかったんだよ』
『幸村……』
『ほんと、綺麗だ。天下一の花嫁だ』
『っ、ありがとう』
『お前を嫁にできて幸せだ。これからもずっと……一生俺がお前を守ってやる。だから、ずっと傍にいろよ。────愛してる、美依』
白を着た私だから、何色にも染まるよ。
情熱の赤にも、癒しの緑にも。
でも────…………
願わくば、貴方の色に染められたい。
恋が愛に変わって、心模様も色々変化して。
それでも、変わらないのは気持ちの色。
この胸いっぱいの愛を、
今日もめいっぱい注いでいくよ。
たくさんの祝福を受けて、
私達は今日、夫婦になった。
苦しみも悲しみも分かち合い、
幸せも、もちろん共有して。
これから始まる物語はきっと光に溢れているから。
この恋、君色に染まりゆく。
愛の模様を描いた、君色恋模様。
君色恋模様《後編》
ー了ー