第17章 太陽と月の恋人《後編》＊ 秀吉、光秀

────ああ、やっぱり
お前を、俺だけのものにしたい



「んっ…出る……っ」

「…っあ……！」

「────………っっ」



高い高い極みへは三人同時に登った。
腰を振るわせ、しっかり奥深くで精を放った光秀。
そして秀吉もまた、美依の喉の奥に白濁を注ぐ。
美依自身もしっかりと『二人』を咥えたまま、絶頂を見た。

目の前に星が飛ぶほどの快感。
荒い息を吐きながら、光秀が最初に昂りを引き抜けば、白濁がとろりと溢れて褥を濡らす。
続いて秀吉も引き抜き、美依の頬を優しく撫でてやれば、美依は口の中にある精を綺麗に飲み干した。
それでも口の端からは飲み込めなかった分が、筋を作って流れていき……
秀吉はそれを指で拭ってやりながら、優しく目を細める。



「……気持ち良かったか、美依？」

「秀吉、さ……」

「ああもう、堪らないな…その顔」

「あっ……！」



すると、秀吉は美依の脇の下に手を入れ、美依の躰を軽々起こした。
そして、胡座を掻いた自分の膝に跨いで座らせる。
秀吉の股の間には、先程達したのにも関わらず、すでに屹立した雄が鎮座していて……
秀吉がそれを美依の濡れた割れ目に押し当てると、美依は秀吉の肩を掴みながらビクッと躰を震わせた。



「あっ、硬い……っ」

「俺も美依と繋がりたくて、すぐ高ぶっちまう。ごめんな？」

「っ……」

「秀吉、間髪入れずとは性欲の塊だな」



光秀が隣に座りにやにやと意地悪い笑みを浮かべると、秀吉は『お前もだろ、光秀』と一喝する。
光秀の熱杭も、再度雄々しく勃ち上がって準備万端といった様子で。
それは『美依が欲しい』と思えば、際限なく高ぶるのだから仕方ない。



「美依……挿れるぞ？」

「っ……」

「下から突き上げるか、自分で腰を落とすか？」



秀吉が泥濘にぐりぐりと硬い先を押し当てると、中から溢れた光秀の精が、秀吉の竿を伝って流れる。
美依は躰を震わせながらも『自分で……』と小さな声で答えて……
ゆっくり腰を落とし、その欲望を躰の中に沈めていった。