第17章 ビックニュース!!
ーバァンっ!!
店のドアが開け放たれた…
「お客様っ!!困ります!!ここは会員制でして!」
そんな焦ったような声が聞こえる。
「うるさいっ!!」
喚く女性の声…
「おばあ様…何してらっしゃるんですか?天堂家の淑女がそんなことしていいんですか?」
現れた年配の女性に言ったのは珠紀だった。
「聞いてないわよ。千晶とかいう男と結婚したんですってね。それに子供まで…許してあげるからその子供は男でも女でもコチラで引き取ります。」
と女性は告げた。
「何を勝手なことっ…」
言ってるんだ。と直巳が言おうとしたところを珠紀が止めた。
「嫌です。私はあなたとは関わる気はないから連絡しなかっただけのこと。それに、今更出てきて何様ですか?おばあ様ですか?ふざけないでください。今まで連絡してこなかったのに子供が出来たら登場とは…同じ女とは思えませんね。私はあなたの道具ではありません。それに、ここはあなたのような不躾な態度しかとれない者が来る場所ではない。お引き取りください。冨樫くん、つまみ出して。」
珠紀がそう言うと冨樫が珠紀の祖母を無理やり外に連れてった。
空気はシーンとなってしまった。